酔っ払い芙蓉 [ひとりごと]
「魚が旨い」と書いて「すし」と読む。 酔っぱらって帰宅するお父さんの手には鮨の折詰が下がっていてほしい。
【お酒を飲むと生まれる空間能力?】
「管を巻く」・・「くだ」って私の何処の場所をいうんだろ?
そう思って調べたら、
この場合の管とは「糸繰り機」の軸に据え付ける管のことで、
糸を巻く際に発する機械の音が「ブーンブーン」と単調で鬱陶しいらしく、
このあたりから、
酔っ払いが同じことを何度も何度も繰り返しいうことを
「くだを巻く」と言うようになったそうです。
酔っ払いと鮨の折詰というと、
向田邦子さんのエッセイで読んだ話を思い出してしまいます。
いわゆる亭主関白だった彼女のお父上は、
酔っぱらって鮨の折詰を持って帰宅すると、奥さんに子どもたちを起こさせて
鮨の前に座って並ばせた、とか。
夜中ですよ。
しかも子どもですよ。
あくびでもしようものなら、お怒りになって「ちゃぶ台返し」をしたとか。
すごいトーチャンです。
怖い物の羅列で有名な「地震雷家事オヤジ」も、
今では「地震雷家事するオヤジ」となり果て、
「地震雷」より後半は「単なる日常」って家庭も多くなってるのかも。
今の時代じゃ「星一徹」は星飛雄馬を育てられなかっただろな。
ビシバシやって育てても、そのうち反抗期になったら
「うるせぇジジィ」
これでグレてオシマイだったりしたかも・・・。(-ω-;)
ところで。
自分はあんまりお酒は普段呑まないけど、
アルコールに強い家系のせいか、そんなにひどく酔いません。
たまーに気持ちよく酔うと感じるのは、空間の感触が変わること。
横に広がる感覚のときと、
縦に広がる感覚のときとがあって、
なんとなく自分のいつもの空間能力以上の味わいがあるのですが、
横の場合、海を越えてよその国まで行く感覚に近く、
縦の場合、自分の上に鳥が飛び、
その上はロシア行きの飛行機が飛んでいたり、
その上は宇宙のチリが流れていて、
その上は、さらに大きな空間があって・・・
今までなんとなく言葉にしたことなかったけど、
あの感覚はみんな同じなのかな。
【酔芙蓉と出会う】
ずーーっと前に、図鑑でみたことあった「酔芙蓉」が
今年の2月の初めに投げ売りされているのをホームセンターで発見。
すぐに買い求め地植えし、
60㎝ほどだった苗も背丈が2mを越えました。
なぜ「酔」なのかというと、
夕方になると「酔っぱらう」花なのです。(* ̄ω ̄)b
朝は真っ白な花なのに、夕方にはほんのりピンク色へ。 右が朝の白。左は前日の花。
厳密に言うと、
午後の太陽が傾いてきたころにはすでに赤みが入ってきていました。
ってことは、
なかなか呑み始めが早いかただということです。 さては呑みスケだな?
【くだをまいてる状況?の栗の渋皮煮】
今年は、栗の渋皮煮3回つくりました。
一回目はふつーに。
二回目は黒糖バージョン。
三回目・・・って、やっぱり「くどい」範疇にきてる?
栗を買い、「渋皮煮」の仕込みを始めた時点で既に厭になります。
時間もナイのに夜中、寝る時間を削ってセコセコとやってる自分も厭。
渋を手でゴシゴシ軽く剥く作業も細かいし、ここでも厭になっている自分が。
じゃ、買わなくちゃいいじゃないー。
手間のかかる渋皮煮なんて作らなくちゃいいじゃないー。
経過も考える過程も重々承知。
でも、やっぱり作り始めてしまう「渋皮煮」。
なかなか大きなつぶでした。 三回目の味はラム酒多めの大酒飲みバージョン。
いっぱい酒呑ませたのち、
二回目までと同様
冷凍庫で「冬眠生活」を強いらせようかと。
「くだ」・・じゃなくて今度は、「だもの」・・・・?
そうなんです、
この看板実は「くだもの」ってあったもの。
空間は広がるのも楽しいけど、
切り取るのもまたオモシロイもんです。