「失われたパン」を求めて [たべものばなし]
「紅茶に浸したマドレーヌ」ではなく、「卵液に浸した残り物のパン」を。
マルセル・プルーストを気取ってる場合ではなく、「pain perdu」なのです。
【なくなったりそのまえだったり】
かつて、「なくなってしまった」に等しい場所を訪れました。
ウメノキゴケに覆われた木が気になったのは、群馬県嬬恋村鎌原地区にある観音堂。
長野県と群馬県を跨ぐ「浅間山」。 天明の大噴火でこの地区の多くの人々が火砕流で流されました。
つい先日も、火山性地震が多くなってきたので浅間山は入山制限されています。
中身の「さくら肉の大和煮」は失っても、まだ現役。 ノザキはコンビーフ以外にも馬肉も煮ていたんだね。
挿した稲穂が「護摩をどうぞ」と、営業しているようです。
上信越自動車道の軽井沢で降り、嬬恋を抜けて、ナカンジョ方面に行きます。
※ 群馬の生粋のおやじは「中之条」をナカンジョと発音します。
因みに「伊勢崎」はイッサキ。「前橋」はマィバシ。
そこには 失う前に訪れてみたかった場所が。
「湯河原」ではなく「河原湯温泉」。
「八ツ場ダム」の計画があり、数年先にこの温泉地はダムに沈む運命。
温泉地の外れに、こんな惹かれる看板が。
車が入れないような登り坂の奥にあるようなので、車を置いて歩いて捜索に。
近くのお年寄りが、散歩をしてるのどかな風景。
お店と言っても、屋外にあるこの冷蔵庫だけの商売。あとは取引先相手だけ?
さっきの散歩してる、杖ついたおじーさん、ここの人でした。
おじーさん、1000円札しかなくてすんません。
かき集めておつりを手渡してくださった。
お金が、かき集めた時間分「人肌」になってた。
ここのヨーグルト、あんまり甘くなくて美味しぃ!
この次来る時は、1リットルサイズ買いたい♡
温泉は沈んでも、ちょっとだけ標高の高いこの牛乳屋さんは無くならないそうで。
よかったー。
【失われたパン」を求めて】
軽井沢の「浅野屋」さん本店、朝から混んでました。
でも、あそこは駐車場が無いのでちょっと不便。
今度はちゃんと駐車場に停めて、店の奥にあるカフェで朝食したいな。
「軽井沢レザン」、本店は円形のデッカイのがあります。
既にラム酒の香りのするこのパン。 前から「フレンチトースト」にしてみたかった。
卵液は・・・卵2個、牛乳100cc、砂糖大さじ2杯が基本。
できたら、卵液を裏ごししてからパンを入れます。
充分に浸してから焼きませう。
「ナポリタン」はナポリに無い。
「アメリカ人の考えたあんなケチャップなんか決して使わない」
・・・んだそうです。
結局あれは日本人のアレンジなんですよね。
じゃ、フランスに「フレンチトースト」はあるのか?
答えは、ウィ。
でも、名前が「pain perdu」(パン ペルデュ)。
直訳すると「失われたパン」。
パンの「残り物」って意味なんでしょうが、なんだか洒落てます。
外はカリっと。中はしっとり。 メイプルシロップじゅわー♡
もう一戦。(笑)
ホントに残り物のパンがあったので、本来の意味での「pain perdu」を。
ブレブレの躍動感ある画像(笑)あめ色になったオニオン。 冷凍庫に残ってた田舎パン。
オニオン炒めたら、スープストック入れます。
塩コショウで味を調えて、
その中にちぎったパンを入れてスープを吸わせ、チーズをかけて焼きます。
要するに、オニオングラタンスープの汁が少ないバージョン。
季節柄、カボチャなどスライスしてのせて。 焼きまーす。
これからの季節、ハフハフいいながら食べるものが恋しい季節になります。
チーズ多目にして焼くと、ワインのお供になりそうー
【失われたTシャツ】
「失われた」というか、ヨレて色褪せて着るに適さなくなったシロモノ。(* ̄ω ̄)b
ヨレティー1枚。 これを裂く。切れ目をいれてキーっとやると・・・ほらね。玉ができるくらいのヒモが。
切り裂く音って、ちょっとヒステリックなキモチに。(笑)
たまにはこういうのも気分がスカっとするかも。
今回はかぎ針で編んじゃったので鍋つかみ。後ほど鍋磨き、かな。 次回は編み棒でガーターだ!
【竹馬の友】
カニカマを取り囲んで、まだこの夏の暑い頃
あの二人の間にちょっとしたケンカが発生したことがありました。
お互いの「力量」もわかってきた今日この頃、
ちょっとおねーさんのはなちゃんが一歩引いて安泰。
「ちくわ~~~~!」 「ちくわだっ!」
「あぁ~~~~~ん♡」 (ヨダレを) 「ずびっ」
ぱくっ 「おいしーーー♡」 ・・・・「ごっくん」
むしゃむしゃむしゃ♡ 「・・・・あのー アタシの分は?」
( この後はなちゃんには竹輪あげました )
仲良く食べようね♡ 「竹輪の友」~!
((*^ω^)b