10万年後の責任 [雑想小屋]
北極星はポラリスからヴェガへ。それですら、12000年後。
【やっと観られた】
これは・・・ この年季の入った建物の床下へ通じる空気孔。
去る8月28日(日)栃木県足利市助戸公民館。
明治44年建築の織物会館・・・の隣りの、これまたちょっと古めのホールで行われた上映会へ。
あの奥から終わった人が続々と。 上映の内容はこれでした。
19歳の夏、福井の小浜に民宿のアルバイトで一カ月行ってたことが。
帰ってきて知ったのですが、あのへんは原発銀座といわれるほどの場所。
それ以降、関連本を読んだりしたこともあって元々関心はありました。
これも今年の1月下旬ころからHPはクリップしてあったのですが、
なかなか近くで上映会がなくて(そのころは近くて長野とか青森とか京都など遠方ばかり)、
そのうち近くに来たら行こうと思ってました。
そして、3月11日震災。
その後原発事故・・・
今では、感心の高さから
全国的に毎日のように上映されているようです。
【ミツバチの羽音と地球の回転】
この映画は、山口県の祝島の人々の原発反対運動と、
スウェーデンのエネルギー事情を織り交ぜたドキュメンタリーです。
とにかく、島のお年寄りが元気でまとまってる。
「1000年続いてるこの島の暮らしを守りたい」という一心で活動してる姿。
スウェーデンの議員さんがボランティアだなんていうのもオドロキでした。
日本より20年進んでるといわれるこの国ではもちろん原子力発電所はないものの、
いろんな電力会社が切磋琢磨してエコな電気が供給されています。。
「何故日本ではやらないのか?」
震災を経た今、「お仕着せの電力」ではない時代が来る兆しも見られます。
このドキュメンタリで、一人ひとりが考えるキッカケになれば、
未来にこれ以上負の遺産を残さずに済むかもしれません。
【無責任ラプソディ】
全国の使用済み核燃料を集めて再処理するという、青森県六ヶ所村にある施設。
2兆1900億円かけてもまだ本格稼働されてない・・・ 参考までに、本格稼働していないのに大気や海水に垂れ流してる物質がこんなにも?! →六ヶ所村再処理工場(特に下方の表要注目)
最終処分地は、募集してる段階だけど、
「最終」って言っても、金属の容器に入れて
さらにコンクリ詰めにして地下深く掘った穴に入れて仕舞うだけ。
その中の物質が無害になるには、約10万年かかるといわれています。 (10万年という数字は、フィンランドのドキュメンタリ映画「「100,000年後の安全」から。 ヨウ素は8日セシウムは30年が半減期とされていますが最終処分の段階では、 さらにさらに年月がかかるらしいです。)
10万年って・・・どのくらい?!
ちなみに、10万年前というのは石器時代。
12000年後には、地球軸も段々移動し、
現在の北極星、こぐま座のポラリスが中心でなくなり、織り姫座のヴェガが北極星に。
その8倍以上の遠い未来が10万年後。
そんな遠い未来に責任が持てるんでしょうか・・・
6500年後には地球の劇的な気候の変化があるとか、
かつて10万年ほど前にあった地球の磁場の逆転なども、再び予想されています。
っていうか、使用済み核燃料を巻く予定の金属とかコンクリの寿命って何年?!
ひとつ希望をもつとすれば、
もっと核燃料の扱いが簡単で無害になる方法が開発されるということ。
でも、それもない現時点での私の判断は「原発はNO」です。
広島と長崎に原爆を落とされたのに、福島は自分の国で原爆を落としたようなもの。
核兵器も核の平和利用も、紙一重です。
この映画は自主上映ができます。
詳しくはHPまで。
今回の上映会は、ホールがクラッシックだったせいか音が飛んでて
ちょっと聴きとりにくかったのが難でした。(´ω`。)
今はテレビ番組でも下にテロップで話の内容が出るので、
日本語でもあれが欲しかったな。
9月11日今日の最後に。
震災から6カ月、
東北各県の被災された方々、並びに原発関連で避難されている方々へ
改めて心よりお見舞い申し上げます。