ゆるやかにget set [のすたるじっくツアー]
気が付けば人生には「暗号」のように、何気なくいろんなモノが配置されているのかも。
@山形県東田川郡庄内町余目駅前。
【おくられびと】
小学生2年生くらいの頃、
「人は死ぬんだ自分もいつか死ぬんだ」
というジジツを知ったのとほぼ同時期に、
「宇宙には果がない」というのを知り、
人生で初めてウロたえた。
駅の構内に貨物が滑り込んできた貨物。そして、窓金具の影はリズムを刻む。
余目駅は「美香」が実家へ帰るシーンだった。
駅のまん前にある大きな倉庫っぽいのは、旧余目農協。
余目駅の目の前にある旧農協の建物は、老後を言葉少なに佇んでました。
そして、ここへ。
映画「おくりびと」のロケ地のひとつ、「NKエージェント」の看板もそのまんま。
「おくりびと」がアカデミー賞外国語映画賞をとり、世間が賑やかだったころ、
調度義父が亡くなったばかりで、内容がリアルすぎて観る気持ちになれなかった。
それが今回酒田を訪ねたことで、ようやく先日「おくりびと」観ることが。
「やっぱりみんな最後は死んで行くんだよね」
そして何気なく見た先日の新聞に「臓器移植法改正」。
死んだあと切り刻まれるのはどうなんだろうと、昔は思ってたけど、
最後は誰でも「灰」になっちゃうのを改めて最近目の当たりにした自分、
もし誰かの役に立つのなら、
臓器のひとつやふたつやみっつやよっつや・・・無くてもいいような気がしてきた。
そして、死ぬとヒトコトで言っても
病気とかなら時間の猶予もあるだろうけど、
いきなり事故とかで死んじゃったら、黙って何処かに行っちゃうのと同じ。
「あぁ、階段下の掃除してなかったー」
「洗濯物ちゃんと畳んでなかったよぉ」
とか、もしかしたら諸々心残りもあるかもしれないけど、
それより、
最後に身の回りの人への「ありがとう」だけは、
何らかのカタチで残して伝えたい・・・
毎年更新型の「明るい遺言書計画」、
最近ちょっとマジで検討中。
それにしても、
自分にとって、何かの「記号」でしかなかった巷の事柄も、
何かのキッカケで一瞬にして繋がることもあるんだと実感。
ゆるやかに準備を始めたい今日この頃です。
(*ΘωΘ)